コーチングメソッドの中に、「100%、相手の味方でいること」というものがあります。
すなわち「相手を認めること」です。
私は、相手を認めるためには、まずは「自分を認めること」が大事だと思っています。
私がコーチング、ファシリテーションを学んだコーチングラボウエストには、
SCP(Super College of Professional Coach & Facilitator)という9か月コースがあります。
独立プロコーチ養成コースとプロファシリテータ養成コースの2つがあり、
私は2年かけてこの両方のコースを修了しました。
この2つのコースでは、それぞれ卒業の時に、
自分への「弔辞」を書くことになっています。
自分自身の人生の終わりを遂げたときを想像して、
生涯の幕を閉じた自分自身に対して、心からのメッセージを伝えるのです。
私は2回目の卒業時の弔辞にて、
「私は自分のことが嫌いです」と自分自身に言い放っていた学生時代の頃から
最近の出来事に至るまで、
自分の人生をしっかりと振り返って弔辞を書きました。
そして、SCPコースの仲間の前で発表です。
仲間の前で弔辞を読み上げている間、
あふれる涙をこらえて読むのがたいへんでした。
さて、自分への弔辞を書くことに何の価値があるのでしょうか。
それは、人生を振り返って「自分への最大限の賛辞」を
贈ることができることです。
これこそが自分への精一杯の「承認」なのです。
これを書いて、私は正直な気持ちで生きていこうと思い返しました。
自分のミスや怠け癖に辟易する時もありますが、
私は弔辞を書いて、自分に自信を持つことができました。
自分は不器用ながらも、実は一生懸命生きているのだ、と。
みなさんも自分自身に精一杯の賛辞を送ってみませんか。