経営コンサルタントは経営のプロではない

成功哲学

私は中小企業診断士として独立して以降、こんな質問を何度も受けてきました。

「あなたはなぜ経営のプロなのに、自分で経営しないのですか?」

中小企業診断士、経営コンサルタントは「経営のプロ」ではありません。
「経営のプロ」は経営者です。
中小企業診断士、経営コンサルタントは「経営者に助言するプロ」「経営者の伴走のプロ」「経営診断のプロ」でございます。

経営コンサルタントから起業家へと転身した南場智子さんの本『不格好経営―チームDeNAの挑戦』にもそのことが明確に書かれていました。
マッキンゼーの一流経営コンサルタントが経営者になる過程の苦労を赤裸々に語った本です。

事業リーダーが「誰かにおもねった途端、リーダーではなくなる」

『不格好経営―チームDeNAの挑戦』の一節です。
私も、経営コンサルタントとして、これで過去何度か失敗してきました。

経営コンサルタントはお客様に雇われていますので、「お客様におもねってしまう」気持ちも分かります。
ですが、残念ながら、おもねってしまうと、お客様に対して本音が言えなくなってしまって、経営コンサルタントとしての価値を失ってしまうのです。

経営コンサルタントの仕事は「お客様におもねること」ではなく、「お客様に適切な助言を行うこと」です。「お客様に適切な助言を行うこと」=「お客様のお役にたつこと」=「経営を良くしていくこと」につながると信じて、関わっています。

自分に合わない仕事から離れ、真にお役にたてる仕事に集中できるように

失敗のたびに反省して、誰かにおもねるのではなく「今この瞬間に集中する」よう自分を見直しできるようになってきました。
おかげさまで、私は今では、お客様におもねることは「ほとんど」無くなりました。おもねらなくなった結果、自分に合わない仕事(=おもねらないと進まない仕事)から離れやすくなりました。おもねらなくても関われるお客様とだけ仕事ができるようになりました。その結果、お客様から好評価をいただけるように変わりました。

私はこれからも「経営者に助言するプロフェッショナル」「実業家」として、お客様のお役に立てるITコンサルタントとして腕を磨いていきたいと思います。

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