韓国の済州(チェジュ)島を2泊3日で旅行してきました。
福岡空港から済州島へ
今回は航空会社のマイレージポイントによる無料航空券で行くため、福岡発済州行きのアシアナ航空を利用しました。
福岡・済州便は離陸から着陸までが40分ぐらいのフライトで、空で水平になって飛行している時間はほんの10分ぐらい。
福岡から「目と鼻の先」にあることを実感しました。あっという間に済州島に到着。
済州空港で昼食にソルロンタンを食べました。
ソルロンタンとは牛肉・牛骨を煮込んだスープです。牛肉ベースなのにあっさりうす味。
うす味のところにキムチなどで自由に味付けができて、なかなかのお味です。
3年前にソウルで食べた時もかなりおいしかったのですが、店は違えど今回も満足でした。
ただ、今回のソルロンタンはスープが沸騰した状態で出されてきたので、相当熱かったです。
空港を出発してホテルに向かいます。
今回宿泊するホテルは、「済州KALホテル」。大韓航空(KAL)が経営するホテルで、部屋は広くてかなりきれいでした。さすが5ツ星です。
貸切タクシーで観光へ
ホテルの部屋に荷物だけ置いてロビーに戻り、ホテルのコンシェルジュにお願いして、貸切タクシーをお願いすることにしました。
済州島は公共交通の便がよくないので、ちょっと高かったですが、観光案内もしてくれる貸切タクシーを利用しました。
京都観光でも見かけますよね。
ホテルのコンシェルジュが日本語を使える運転手のタクシーを頼んでくれて、さらに価格交渉までしてもらいました。「済州KALホテル」のサービスの良さには私もすごく満足です。
韓流ドラマ『太王四神記』(ハングルで「テワンサシンギ」といいます。)のロケ地であるパークサザンランドに行き、タクシーの運転手さんに園内を案内してもらいました。
今回の旅行先に済州島を選んだ目的は、この太王四神記のロケ地を見ることでした。
私は、このドラマを再放送、再々放送を入れて合計3回も見ました。
懐かしい風景がどんどんよみがえってきます。
再現された高句麗の国内(クンネ)城や城門など、昔の時代にタイムスリップしてきたような、私にとっては幻想的な光景でした。
園内のお土産屋で、済州島のお守りであるトルハルバンを購入しました。
トルハルバンとは、2体で対になっている像で、2体がそれぞれ「文」「武」両道を表現していて、左右の手の高さが2体で異なります。
手を高く上げている側を外に置くとのこと。
店員さんがこの説明を全部丁寧な日本語でしてくださり、満足の買い物ができました。
ちなみに私が買った像は火山灰でできていて、趣きがあります。
パークサザンランドを後にして、万丈窟(マンジャングル)という奥行き1km(公開部分)もある洞窟に行きました。(非公開の部分を入れると世界最大規模の13.4kmもあるそうです。)
往復2kmは疲れましたが、洞窟の中は涼しくて、おもしろい経験だったと思います。
ホテルに帰り、韓国ウォンを引き出しに行くことにしました。
実は貸切タクシーを使うことを想定していなかったので、現金がなくなってしまったのです。
ちなみに、私は日本ですら、いつも少ししか現金を持ち歩いていません。。。
ところが、海外クレジットカードが利用可能なグローバルATMが見当たりません。
ATMを探している途中、不幸中の幸いか、海に沈む夕陽に出会えたりもしました。
その後もATM探しを続け、やっと香港系の銀行を発見!
ATM探しに疲れてホテルに帰り、ホテルのレストランでビビンパを食べました。
キムチは辛すぎだったと思いますが、ビビンパはあっさりでかなりの美味でした。
付け出し5皿もバッチリおいしかったです。こちらも文句なしです。
という感じで足がヘトヘトになって疲れて眠りにつきました。
でも、翌日はもっと足が疲れることに。。。
済州島旅行2日目:貸切タクシーで済州島南部を周遊
朝食は、済州KALホテルのバイキング料理でした。
これがなかなかおいしくて、朝からたくさん食べてしまいました。
特にソルロンタンのスープがすごくおいしかったです。
パンもデザートも種類が充実していて、あと赤飯もおいしかったです。
朝食付きの宿泊パックを選んだのは大正解でした。
今日は、貸切タクシーで主に済州島南部を周遊しました。
最初は、済州KALホテル付近の龍頭岩に行きました(これは済州島北部にあります)。
さすがは済州島は火山島だけあって、岩の遺跡がたくさんあります。
大自然を実感することができました。
次にハルラサン(漢拏山)を通って島南に向かいました。山の上は深い霧でした。
島南では、正房瀑布(チョンバンポクポ)→ウェドルゲ→薬泉寺→シュリの丘→乗馬→龍頭海岸→チンジ洞窟という順番で観光しました。
最初に着いたのは正房瀑布(チョンバンポクポ)。
海に流れ落ちる滝で、世界でも珍しいとのこと。神秘性を感じさせます。
滝つぼ付近は水しぶきで気持ちよかったです。
次に、ウェドルゲに行きました。
ここには奇岩があり、ギリシャのメテオラの奇岩を思い出すような光景です。
これも大自然済州島の象徴です。
次は薬泉寺というお寺です。タクシーの運転手さん曰く、済州島で最大の寺院とのこと。
確かに大きかったです。住職の教話と歌(歌念仏のような感じです。)が寺中に響き渡っていました。
次に映画『シュリ』の一シーンとして使われた「シュリの丘」へ。
曇りだったのが残念でしたが、海を一面に見渡せるよい眺めでした。
次に乗馬。私にとっては生まれてはじめての乗馬でした。
それから、龍頭海岸へ。(最初に行った龍頭岩とは異なります。)
こちらもすごい岩の層と浸食が進んだ岩がたくさん見られました。
波がとても強く、そのすぐ横を歩いたのでけっこう怖かったです。
足元も濡れていますし、かなりの距離を歩いてけっこう疲れました。
最後に「宮廷女官チャングムの誓い」の最終回のロケ地になったチンジ洞窟へ。
この洞窟は日本軍が作った人工のものです。
こちらは、龍頭海岸よりはるかに足場が悪かったです。
海岸はごつごつした岩だらけで、岩を飛び移りながら海岸を歩きました。足がヘトヘトになりながら帰りました。
済州島北部に戻って貸切タクシーとお別れし、新羅免税店近くの「和珍アワビ」というアワビ粥の店に行きました。
ペ・ヨンジュンが訪れることで有名な店ですが、この店のアワビ粥は確かにおいしかったです。
何度も訪れる気持ちが分かります。私も次回済州島に来たら、また訪れるに違いないです。
次に済州グランドカジノに行きました。今回もルーレットに挑戦。
ルーレットの進行が早すぎて、少しイライラ。。。
少しばかり損したところで終了しました。
新羅免税店でおみやげを買って済州KALホテルに戻りました。
済州KALホテルで足裏マッサージを受けた後、ルームサービスでアワビ刺身丼を食べました。
アワビ刺身丼は、白飯と具が分かれていて、自分で丼の具のお皿に白飯を乗せて、辛いタレ(コチュジャン)を混ぜて食べるというスタイル。(写真がないのが残念。。。)
これはもう相当においしかったです。超気に入りました。
気づいたら昼食からアワビ2連発だったのですが、気にもなりませんでした。
それにしても、この日は足がもうくたくたでした。
夜は天候がかなり悪く、すごい雷で、ホテルの電気が一瞬消えたほどでした。
標高1950メートルのハルラサンの麓ですから、仕方ないのかもしれませんね。
済州島旅行3日目:三姓穴へ
2泊3日の済州島旅行もあっという間に最終日です。
最終日に観光できるのは午前中だけです。
今日は、済州KALホテルの近くを観光しました。
三姓穴→済州道民俗自然史博物館に行きました。
三姓穴は、かつての済州島の独立国「耽羅(タムナ)」を建国した三兄弟が
地底から生まれてきたという伝説の地です。
三兄弟の霊廟に手を合わせました。
済州道民俗自然史博物館は無料で入館できます。
済州島のいいところ、歴史、自然などが紹介されています。
次に済州島に来る時には「城山日出峰」という火口跡に行ってみたいと思いました。
済州KALホテルをチェックアウトした後、空港へ。
空港では、今回食べていなかった冷麺を食べました。
はさみで自分で麺を切って食べるという日本にはないスタイルです。
キムチで自由に味付けできるので、辛すぎずいい味にして食べることができました。
出国審査後には、今回食べ損ねていたのりまき(キムパプ)を食べました。
弁当のキムパプだったせいか、味はまずまずでした。(お腹がいっぱいだったためかもしれません。。。)
3年前にソウルで食べたときはすごくおいしかったのですが、今回は残念でした。
今日はすごい霧でしたが、フライトに影響はなく、快適なフライトで帰国しました。
済州島はほんとに身近な外国です。
海産物や柑橘系が名産品で、どこか愛媛県や高知県に似ているところです。
そんな感じで2泊3日の短い海外旅行が終わりました。
でも、近所にいい観光スポットを見つけることができましたし、すばらしい息抜きになりました。やっぱり近場はいいですね。お勧めです。